行政書士と社労士のダブルライセンスが難しい理由
結論から言います。ダブルライセンスは、試験範囲の広さと学習時間の膨大さが最大の課題です。
一般的に、社労士試験の標準学習時間は800時間~1,000時間。行政書士試験は600時間~800時間。つまり、ダブルライセンスを目指すには1,400時間~1,800時間の学習時間が必要になります。
これ、しんどいですよね。
働きながら週5時間の勉強時間を確保できたとしても、ダブルライセンスの完成には単純計算で5~6年かかります。そこにモチベーションの低下、仕事の繁忙期による学習中断、子育てや家事の時間を考えると、現実はさらに長くなります。
あなたが「できれば2年以内に両資格を取りたい」と考えているなら、従来の学習方法ではほぼ不可能です。しかし、学習効率を2倍に上げることができれば、話は変わります。
ダブルライセンス受験生がぶつかる3つの壁
実際に、ダブルライセンス学習をしている受講生からは、こんな声が聞かれます。
- 「テキストが分厚すぎて、1周するのに3ヶ月かかる」
- 「社労士と行政書士で範囲が重複している部分があると知ったのに、結局全部精読している」
- 「仕事終わりは疲れて眠くて、20ページ読むのに1時間かかる」
- 「読んでもすぐに忘れてしまう。マーカーと付箋で丁寧に読んでいるのに、試験直前に復習すると内容を思い出せない」
- 「試験日まであと3ヶ月しかないのに、テキストが1周も終わっていない。もう間に合わないかもしれない」
あなたがダブルライセンスを目指すなら、これらの悩みはすべて「あるある」でしょう。
でも、安心してください。あなたのせいではありません。才能の問題でもありません。
問題は、あなたの脳の設計にあります。
「読んでも覚えられない」のは脳の音韻ループのせい
ダブルライセンス学習で多くの受験生が陥る「読んでも頭に残らない」という状態。実は、これは脳の仕組みで科学的に説明できます。
あなたは、テキストを読むときに「頭の中で文字を音読していない」と思っていますか?
実は、日本人の約9割は無意識のうちに内声化(ないせいか)をしながら読んでいます。内声化とは、文字を見ながら頭の中で「音読」している状態のこと。
この内声化が、実は学習効率の大きなボトルネックになっているのです。
脳科学的に言うと、内声化は脳のワーキングメモリーの「音韻ループ」と呼ばれる領域を占有し続けます。その結果、本来は全体の意味を統合したり、情報同士を繋いだりするエネルギーが削られてしまいます。つまり「読んでも理解が浅くなり、記憶に残りにくくなる」という悪循環が生まれるのです。
さらに悪いことに、内声化をしながら読むと、読書速度は「声に出して読める速度(1分200~400文字程度)」という物理的な上限に縛られます。
社労士と行政書士のテキストは、1冊あたり300~500ページ。これを内声化しながら精読しようとすれば、当然のように膨大な時間がかかり、その間に記憶も薄れていきます。
視読で「音読の上限」を越える
では、この問題をどう解決するか?
答えは、内声化をやめて「視読」に切り替えることです。
視読とは、文字を見て、頭の中で音読せずに直接理解する読み方。レストランのメニューを見るとき、映画の字幕を読むとき、あなたは既に視読をしています。その能力を、テキスト学習に応用するだけです。
富山大学の研究で、1日5分・1週間の視読トレーニングだけで読書速度が60%上昇したという実験結果があります。
つまり、わずか1週間で読書速度が1.6倍になるということです。ダブルライセンス学習にこれを応用すれば、学習時間を大幅に短縮できます。
社労士と行政書士の学習期間を5~6年から2~3年に圧縮できるポテンシャルがあるのです。
ダブルライセンス学習で速読が活躍する3つの場面
具体的に、ダブルライセンス学習のどんな場面で速読が役に立つのか、見てみましょう。
場面1:テキストの初読を高速で進める
社労士と行政書士のテキストは、1冊300~500ページ。これを内声化しながら全部精読するのは、非現実的です。しかし視読に切り替えれば、1冊10分~15分で「全体の構造と要点」をつかむことができます。そこから「重要な箇所は丁寧に読み直す」という戦略が可能になります。
初読の効率が5倍になれば、テキスト1周のスピードは劇的に変わります。
場面2:復習・過去問演習の時間を短縮する
試験日が近づくと、テキスト全体の復習と過去問演習を何度も繰り返す必要があります。この時、視読で処理速度が上がっていれば、限られた時間で「より多くの知識に触れる」ことができます。
ダブルライセンスの場合、社労士と行政書士の両方の過去問を解く時間が必要。速読で1問あたりの処理速度が上がれば、両資格の演習時間を確保しやすくなります。
場面3:最新情報・法改正への対応が迅速になる
社労士試験でも行政書士試験でも、毎年法改正があります。試験直前期に配布される「法改正資料」や「最新情報」を素早く処理できるかどうかが、合格の鍵を握ることもあります。
視読で処理速度が上がっていれば、試験直前期の情報更新に対応しやすくなり、精神的な余裕も生まれます。
速読で変わる学習スケジュール
実際に、速読を身につけた受講生の学習スケジュールは、どう変わるのか?
【従来型の学習スケジュール】
- 社労士テキスト:月2冊×10ヶ月=20冊(20ヶ月かかる)
- 行政書士テキスト:月1.5冊×8ヶ月=12冊(8ヶ月かかる)
- 復習・過去問演習:6ヶ月
- 総学習期間:24~28ヶ月(約2年半)
【速読を活用した学習スケジュール】
- 社労士テキスト:1冊15分×20冊=5時間(初読)
- 行政書士テキスト:1冊15分×12冊=3時間(初読)
- 初読後の精読・復習:従来の半分の時間で完了
- 過去問演習:処理速度が上がり、両資格の演習を並行実施可能
- 総学習期間:12~16ヶ月(約1年半)
速読の習得に6週間。その後、学習効率が2倍以上になり、ダブルライセンス取得の現実性が大きく高まります。
ダブルライセンス狙いの社会人が実践すべき速読の3ステップ
では、実際にどうやって速読を身につけるのか?
ステップ1:視読の基礎を6週間で習得する
内声化を除去し、視読に切り替えるトレーニング。これに6週間の短期集中が最適です。なぜ短期集中なのか?従来の速読スクール(1~2年の通学型)では、受講者の約7割が途中でやめてしまいます。理由は「ダラダラした継続が動機づけを奪うから」です。
一方、6週間の短期集中なら「今やるしかない」という適度な緊張感が生まれ、習得率が96%になります。
ステップ2:読む目的を「100%の完璧な理解」から「全体像と要点の把握」に切り替える
ダブルライセンス学習で重要なのは「完璧な精読」ではなく「効率的なインプット」です。
社労士と行政書士のテキストを読むときは、目的を「30~60%の理解度で全体像をつかむこと」に設定します。その後、重要な箇所や過去問に頻出の単元は、丁寧に読み直す。このメリハリが、ダブルライセンス学習を加速させます。
ステップ3:脳を高速処理に慣れさせる(インターチェンジ効果)
京都大学の2024年研究で、速読者は「1目で一般人の約10倍の文字量を処理できる」ことが明らかになりました。これを「インターチェンジ効果」と呼びます。
つまり、脳を高速処理に慣れさせることで、読む速度と処理能力の両方が底上げされるのです。ダブルライセンス学習で大量のテキストに触れるなら、この効果を最大限に活用する戦略が必須です。
ダブルライセンスを目指すあなたへ
社労士と行政書士のダブルライセンスは、確かに難しいチャレンジです。試験範囲の広さ、学習時間の膨大さ、仕事との両立の難しさ。これらは、あなたの努力が足りないからではなく、従来の学習方法では「人間の脳の限界」を超えられないからです。
しかし、速読で学習効率を2倍以上に高めることができれば、現実は変わります。
実際に、受講生の96%が「1冊10分で読んでアウトプット」という成果を出しています。読書速度の向上の中央値は20.68倍。つまり、6週間後のあなたは「20倍速く本が読める脳」になっているのです。
ダブルライセンス学習では、この「20倍の処理能力」が、あなたの学習時間を2年から1年に短縮します。あなたがやるべきは、根性で長時間勉強することではなく、脳の設計を変えることです。
もう「読めない自分」「覚えられない自分」を責めるのはやめましょう。あなたの脳は、すぐに変わります。今日から、その一歩を踏み出してください。

